2024/05/06
株式会社ビギニングの代表の高橋寿昌が福島民友新聞に掲載されました。
本文をご紹介いたします。
ITの人材派遣業やシステム開発を手掛けるビギニング(横浜市)の社長の高橋寿昌は、本社を地元の福島市に移転した。新型コロナウイルス禍で業務のリモート化が進み、場所に縛られない働き方が実現できると考えた上での判断。高橋さんは「多様な働き方を実現させて、少しでも地元に恩返ししたい」と意気込む。今後、本県で従業員を採用する予定。
同社は2020年に創業。従業員は首都圏に住む計7人で、大手スーパーで使用されるレジスターのシステム開発、地方銀行のシステム保守管理などの業務に携わっている。現在はリモートによる在宅勤務がほとんどで、オンライン以外で全員が顔を合わせることはめったになくなったという。
総務省が1月下旬に公表した2022年の人口移動報告では、東京都では転入者が転出者を上回る「転入超過」となった。再び東京一極集中の傾向が強まる中で、高橋さんは2月1日、福島市に本社を移転した。
「インターネットの普及で、どこでも仕事ができる環境が整っていた。コロナ禍で働き方についての考え方が変わった」。仕事をしやすい環境を求め、移転先に故郷を選んだ。受注先の企業も本社移転に理解を示してくれたという。
実家からはほど近い同市松川町の約500坪の土地と民家を購入。この場所を新たな本社とするとともに東京事務所も設置し、2拠点を行き来しながら事業を進める。購入した民家は築50年で手入れが必要な状態だった。高橋さんは「DIYにも挑戦して、楽しみながら自分たちの会社の拠点を育てたい」と意欲を語った。