2026/04/07
はじめに
Claude Code(Anthropic公式のCLIツール)を使って、技術ブログの記事作成からWordPressへの投稿、表示確認、品質改善までを1日で完了させました。
Tech Blogを始めようとしたものの、「記事を書く → WordPressにコピペ → 整形 → プレビュー → 修正」の繰り返しが地味に手間で、なかなか記事を公開できずにいました。Claude Codeを使えば、記事の下書きから投稿、CSSの調整、SEO対策まで一気通貫でターミナルから完結できるのではないかと考え、試してみました。
結果、記事の作成・投稿・品質改善まですべてターミナル上で完結し、従来の半分以下の時間で記事を公開できました。当社はMicrosoftパートナーとしてAzure関連の技術記事も発信しており、この仕組みで記事の量産体制を構築しています。
この記事でわかること
- Claude Code + WP-CLI でブログ記事を投稿する方法
- PlaywrightでOGP画像やテーブル表示を自動確認する方法
- 記事の品質を上げるためにClaude Codeに任せられること・任せられないこと
- Tech Blogを効率的に運用するための仕組みづくり
なぜClaude Codeを選んだのか
| ツール | 記事作成 | WP投稿 | 表示確認 | SEO設定 |
|---|---|---|---|---|
| WordPress管理画面で手動 | 手動 | GUI | プレビュー | 手動 |
| ChatGPT + コピペ | AI生成 | 手動コピペ | 手動 | 手動 |
| Claude Code + WP-CLI | AI生成 | コマンド | 自動スクショ | コマンド |
- ターミナルで完結 — ブラウザを開く必要がない。記事作成からデプロイまで一連の流れで実行できる
- WP-CLIとの相性が良い — Claude CodeはSSH経由でサーバーのWP-CLIを直接叩ける
- 品質チェックも自動化 — Playwrightでスクリーンショットを撮って表示を確認できる
- 反復改善が速い — 「ここ修正して」→即反映→即確認のサイクルが数秒
やったこと
1. 記事テンプレートの準備
まず、Tech Blog用のHTMLテンプレートを作成しました。見出し構成、コードブロック、CTA(お問い合わせ誘導)のフォーマットを統一することで、Claude Codeに「テンプレートに沿って記事を作って」と指示するだけで、一定品質の記事が生成されます。
<h3>はじめに</h3>
<p>何をやったか</p>
<h3>なぜ〇〇を選んだのか</h3>
<h3>やったこと</h3>
<h3>つまったところ</h3>
<h3>まとめ</h3>
<h3>CTAセクション</h3>
2. Claude Codeで記事を生成
Claude Codeに作業の文脈を共有した状態で「テンプレートに沿って記事を作って」と指示します。Claude Codeはファイルの読み書きができるため、HTMLファイルとして直接出力されます。
実際の会話の流れはこのようなものでした:
ユーザー: テンプレートに沿って記事を作って
Claude Code: → docs/blog-windows11-home-ssh.html を作成
ユーザー: 自社のパスがそのまま出ています修正してください
Claude Code: → IPアドレス、ユーザー名をマスク
ユーザー: Microsoftのリファレンスとかリンク付けた方がいいかな?
Claude Code: → Microsoft Learn の公式ドキュメントリンクを3箇所に追加
対話しながら記事の品質を上げていけるのが、ChatGPTにコピペするのとは違うところです。
3. WP-CLIでWordPressに投稿
レンタルサーバーにSSH接続し、WP-CLIで記事を投稿します。Claude Codeがこの操作も実行してくれます。
# HTMLファイルをサーバーに転送
scp -P 8022 blog-post.html user@server:/tmp/
# WP-CLIで投稿(下書きとして)
wp post create --post_title='記事タイトル' \
--post_name='slug-name' \
--post_status=draft \
--post_category=7 \
--post_content="$(cat /tmp/blog-post.html)"
WP-CLIの詳細は WP-CLI公式ドキュメントを参照してください。
4. Playwrightで表示確認
投稿した記事の表示をPlaywrightでスクリーンショットを撮って確認します。ブラウザを開かずにClaude Codeが画像を見て判断してくれます。
# フルページスクリーンショット
npx playwright screenshot --browser chromium \
--full-page --viewport-size="1280,900" \
"https://example.com/slug-name/" \
/tmp/blog-screenshot.png
実際にこの方法で「テーブルのCSSが効いていない」という問題を発見し、テーマのCSSにテーブルスタイルを追加する対応を行いました。
5. meta descriptionとSEO設定
Rank MathのSEO設定もWP-CLIから行えます。
# meta descriptionを設定
wp post meta update 136 rank_math_description \
'記事の説明文をここに入れる'
つまったところ
WP-CLIのpost updateでパイプの標準入力が効かない
記事の更新時に、HTMLファイルの内容をパイプで渡そうとしたところ、本文が -(ハイフン1文字)になってしまいました。
# これは失敗する
cat blog-post.html | wp post update 136 --post_content=-
原因は、WP-CLIの post update コマンドでは - が標準入力として解釈されない場合があることでした。代わりに、ファイルをサーバーに転送してから $(cat ...) で渡す方法で解決しました。
# サーバーにファイルを転送してから更新
scp blog-post.html user@server:/tmp/
wp post update 136 --post_content="$(cat /tmp/blog-post.html)"
CSSのキャッシュバージョンが更新されない
テーマのCSSにテーブルスタイルを追加しましたが、ブラウザで確認してもスタイルが反映されませんでした。
原因は、WordPressテーマの functions.php でCSSのバージョン番号がハードコードされていたためです。バージョン番号を更新することでキャッシュが破棄されました。
// functions.php
// '2.2' → '2.3' に変更してキャッシュを破棄
wp_enqueue_style('main', $theme_uri . '/css/style.css', [], '2.3');
Claude Codeに任せられること・任せられないこと
| 任せられる | 人間がやるべき |
|---|---|
| テンプレートに沿った記事の下書き | 記事のテーマ・切り口の決定 |
| HTMLの生成・修正 | 技術的な正確性の最終確認 |
| WP-CLIでの投稿・更新 | 機密情報のマスク確認 |
| Playwrightでの表示確認 | 読者目線での読みやすさチェック |
| CSSの追加・修正 | ブランドトーンとの整合性 |
| meta description・SEO設定 | 公開の最終判断 |
| 公式ドキュメントのリンク追加 | 記事の方向性・ネタ選び |
まとめ
- Claude Code + WP-CLI で記事の作成から投稿まで、ターミナルで完結する
- Playwrightで表示確認を自動化でき、CSSの問題もその場で修正できる
- 対話しながら品質を上げられるのが、単純なAI文章生成とは違う点
- テンプレートを用意しておくと、記事の品質が安定する
- 機密情報のマスクや技術的正確性は人間が最終確認すべき
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